2018/9/30(日)から当面の間、スタッフ欠員のため、日曜日の診察が混み合うことが予想されます。ご迷惑をお掛け致します。
他の曜日、祝日はこれまでと変わりません。
ご継続中のお薬につきましては、前日までに電話にてご連絡いただければ、予め調剤・用意しておくことも可能です。
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9/29(土) 午前休診(16:00~18:00のみの受付となります)
腸閉塞の術後の麻酔覚醒は長引くことが多いものです。
食餌が摂れなく、嘔吐で脱水と電解質の喪失があり、身体が消耗しているからです。 炎症を起こした腸ではbacterial translocationといって腸内細菌が悪さをすることもあり、治療が遅くなるほど麻酔のリスクと入院期間が増します。
診断編でも取り上げたネコさんはオペで異物を取り除きました。負担のない診断と早期治療のおかげで体力的にも余裕があり、麻酔覚醒は良好で入院も36時間ほどで済みました。自宅で回復を図れるのは何よりです。
抜糸を迎える頃には元気すぎて診察が大変なほど。飼い主さんも苦笑いでした^^)
ちなみに術後経過もエコーでチェックしてあげるとより安心です。縫合糸は溶けて無くなる糸ですが、結び目に腸管由来の菌が付いてしまい、炎症を起こす可能性があります。術後認める腸管周りのモヤモヤがクリアになっていけば大丈夫。
この子はご飯の食いつきがいまいちだったのですがお腹の所見は改善を示していたので薬入りのごはんが嫌なのだろうと除いてみるとガツ食いでした。
嘔吐の原因は様々ですが、誤食したものが小腸に詰まって生じるケースは早くに発見して、適切に治療してあげれば、完全回復します。
このネコさんはレントゲンの単純撮影ではイレウスの所見が明確ではありません(十二指腸のガスはヒントにはなっています)。
ここでバリウムを飲ませて検査するのが従来のやり方。でも、そもそも吐いているのでバリウムも吐いてしまうし、肺に誤嚥すると一生残ります。ガストログラフィンもオペまで行ったときに少し都合がよくありません。何より、嘔吐と食欲廃絶で弱っている子に無理やり飲ませるのが全く好きではありません。
そこで超音波検査で画像診断してみます。経験を積むと、検査開始から2分以内で診断できます。この子は5秒で見つけ、2分で完全閉塞状態(手術の必要性)を確認しました。
異物による腸閉塞の診断精度は私の場合、
1回目の検査(5分程度)で診断が確定する確率が97.7%
2回目までの検査で診断が確定する確率は100%となっております。
異物と診断して間違ったことは今のところありません^^)
付き合っていく病気でもなければ、治療期間も長くないので、診断したときは手術が必要な状況を残念に思う一方で、急激な回復が約束できるという点で明るい気持ちにはなります。飼い主さんもなんで吐いていたかあっという間に判明し表情が明るくなっていました。
多くのお問い合わせを頂いておりました予防に関する価格について、代表的な項目を掲示いたします。
『狂犬病予防接種』
診察料は下記金額に含まれています。
接種料 3400円(税込)
登録料(市に納める料金)550円
『犬・混合ワクチン』
※以下価格は税別です。
診察料は下記金額に含まれています。
6種 7000円
8種・9種 8000円
『猫・混合ワクチン』
診察料は下記金額に含まれています。
3種 4500円
5種 7000円
『フィラリア予防薬』
~5.6kg 錠剤700円 チュアブル900円
5.7~11.3kg 錠剤1100円 チュアブル1300円
11.4~22.6kg 錠剤1500円 チュアブル1700円
22.7~45.3kg 錠剤2000円 チュアブル2200円
※チュアブル=おやつタイプです
※1回の注射で1年有効な予防薬もあります
※昨今はネコの突然死の原因の一つとしてフィラリア感染が指摘されています。
ネコさんのフィラリア予防についてはご相談ください。
『ノミダニ予防薬』
スポット(背中に滴下タイプ)
ネコ 1000円~
イヌ 1200円~
チュアブル(おやつタイプ・3ヶ月持続)
4900円~
※フィラリア予防とノミダニ予防が一つになった
チュアブル(ネクスガードスペクトラ)もございます。
価格のお問い合わせはどうぞご遠慮なく↓
アクアどうぶつ病院
TEL 0463-83-1122
当院の特徴についてご紹介したいと思います。
業界的には、私のように5つもの病院で勤めるのは珍しいことです。こうした転職を可能にした理由の一つが私の診断技術でした(これが評価され、学会長賞をいただいたこともありました)。
とりわけ超音波検査(エコー)や内視鏡検査のスキルはどの勤務先でも重宝されたのですが、これはつまり、どの病院でも必要性を感じているにもかかわらず、そして機械は置いてあっても、そのスキルを持つ獣医師が少ないということを表しています。
また、エコーでより詳しい病状を知ることができる先生は、知ることができない先生が想像もできない病気のしくみを理解していて、結果的に説明は明確になり、治療もうまくいきます。
当院は、たとえば腹膜透析やPRP療法などの特殊な治療や、椎間板ヘルニアや膝蓋骨内方脱臼・前十字靭帯断裂等の手術にも対応していますが、それらが必要になる子は少数です。
それに対して、「診断」の過程は皆が通る道です。地域の動物病院として、来院された動物とご家族皆にかかわる部分に力を入れていきたいと思います。
開院の時点でまず、「人のクリニックでもなかなか導入しないです」と業者さんに言われるような最先端の超音波検査装置を導入いたしました。気になる検査費用は以前の職場の価格帯から変えていません。
今後も、飼い主さんと動物の利益になるように、診断の過程を充実させていきたいと考えています。